こんにちは。GalaabenD Press清水です。
2012 Spring/Summer のデリバリーが始まりました。連日直営店に御来店いただき有難うございます。
今回は先シーズンから展開されておりますハンドメイドヒールブーツの御紹介をさせていただきます。
当方無類の靴好きとして様々な視点からハンドメイドヒールブーツをその他ハイエンドシューメーカーとの比較で検証していきます。
・アッパー素材
フランス有名タンナーDupuy(デュプイ社)からは派生したANNONAY(アノネイ)のボカル(ボキャルー)カーフを使用。デュプイ社はではクロムなめしを得意としHERMESやJM WESTONなどに提供している。アノネイではボキャルーカーフというボックスカーフに比べ光沢の強い素材を強く打ち出し国内外多くのブランドに多数提供ししています。革質に光沢感が強い為ヒールブーツにモードな印象を与えるのに非常に適した素材といえます。
きめ細やかな革質
・ブロークについて
ウィングチップブローグを施しており、英国調のウィングチップフルブローグの趣を踏襲。穴飾り(ブローキング)は均一であることが絶対条件として全体的に重厚感のある仕上がりになっています。
美しく均一な穴飾り
・ソールについて
べヴェルトウエストはビスポーク(仕立て靴)に多く見られる仕様で土踏まずのアーチを深く成型しよりソールウエストのくびれを意識してソールを削り込むこと(フィドルバック)でほとんどの既成靴にはないディティールです。このディティールを採用している既成靴としてはガジアーノ&ガーリング(GAZIANO&GIRLING)が多くとりいれており極めて高価な既成靴のディティールでもあります。
ソールは半カラス仕上げ、ソール塗料を接地する部位には塗り上げず塗料で絨毯を汚さない様に貴族たちの為に工夫されたクラシックな仕様となっております。
ソールの反り上がりで立体感のあるべヴェルトウエスト(ブランド刻印入)
補強性も備えた美しい化粧釘
ビスポーク譲りの小ぶりなヒールカップ
外観は従来のヒールブーツを既成概念を越えた仕上がりです。英国ビスポークの意匠をヒールブーツに融合させたハイエンドな仕上がり。ハンドメイドの為、オーダーから製作期間3ヶ月はかかりますが、圧倒的な存在感を放っております。
次回はハンドメイド製法について御説明いたします。乞うご期待。